2007年3月31日土曜日

ji-uのこと。


ji-uということば、漢字で書くと「慈雨」です。
恵みの雨という意味があるそうです。かわいた大地が雨を待っているように、からだやこころにじんわり沁みていく食べ物をお出しします。

ji-uのメニューは特別かわったものではありません。
まぜごはんやコロッケ、ごじる、白あえ、野菜の煮物などのごはんを中心に、焼き菓子や美味しい珈琲や香りのいいお茶などココロのコリがほぐれるようなものをお出しします。
ji-uの建物はとても古くから山鹿にあります。山鹿のいろんなことをその建物は知っています、小さな頃からだいすきだったその建物にたくさん教えてもらうことがありそうです。夏は暑いし冬は寒い、でもとっても居心地がいいんです。

わたしのこと。




わたしはごはんをたべるのがだいすき、つくることはもっとすき。
いつから好きなのかなあと思い出すと、きっと絵本「ぐりとぐら」が始まりです。
 このよでいちばんすきなのは
 おりょうりすること たべること
 ぐりぐらぐりぐら ぐりとぐら

この呪文みたいな言葉のはこびにわくわくして絵本に出てくるかすてらがとってもおいしそうで、みんなにわけて食べる場面がだいすきでした。

小学生の頃お料理を習う機会があり、ごはんをたべることは生き物の命をいただくってことなんだと幼いながらも気づき、お料理ってただ事じゃないんだなあと思っていました。食べ物が育つ土や水が元気じゃないと美味しいものができないってこともそのときに知りました。

学生時代には調理師や栄養士の勉強をして学校を卒業後は、保育園につとめて赤ちゃんの離乳食からこどもの給食やおやつなどに携わっていました。自然がたくさんある場所ですから、こどもたちと一緒によもぎを摘みにいっておだんごをつくったりすることもありました。

ご縁があってカフェにも勤めました、そこでは幸運なことにお店の立ち上げから携わることができたくさんの方と出逢い、お料理だけじゃなくアートや音楽いろんなイベントもすることができ、たくさんの笑顔のお客様とお店という場所を通して繋がっていきました。


そしていま、わたしは毎日何をつくり食べることが周りの人やなにより自分を幸せにできるかな?と立ち止まり考え「ji-u」を始めたいと思ったのです。